次から公式調査の個別の事案についてみていきます。
最初は世界貿易センターです。
世界貿易センターの調査は大きなもので3つ行われています。
政府の調査として、米連邦緊急事態管理局(FEMA)が行ったものと、アメリカ国立標準技術研究所(NIST)が行ったものがあります。
個人で行われた調査としては、シルバースタインが行ったものがあります。
まずは、FEMAの調査についてです。
FEMAの調査
米連邦緊急事態管理局(FEMA)は、飛行機の衝突と火災によって引き起こされた構造的な破壊としての、3つの世界貿易センタービルの破壊を説明するための、最初の公式の政府の報告書を作成しました。それはグラウンド・ゼロの「クリーンアップ」における中心的な役割を果たし、そして、調査が必要とする証拠体系のほぼすべてを破壊に導きました。
調査の歴史
攻撃をきっかけにして、米国土木学会(ASCE)のエンジニアのグループが9月11日の攻撃で起きたWTCビルの構造的な反応を調査するのに志願しました。最終的にFEMAはASCEボランティアの調査を引き継ぎ、彼らを建物性能評価チーム(BPAT)と呼びました。
W・ジーン・コーリー博士、イリノイ州スコーキーにある建設技術研究所の上級副社長は、主任研究者を務めていました。コーリーはまた、1995年に起きたマラー連邦政府ビル攻撃の、FEMAの研究の主任研究員でした。BPATの調査には、FEMAから60万ドル、ASCEの現物出資で50万ドルの資金が供給されました。2001年12月までに、10万ドルが調査で使われました。
BPATは召喚状を発する権力を持ってませんでした。それゆえに、建物の設計図のような重要文書へのアクセスを得ることができませんでした。
2002年の5月に、FEMAは世界貿易センタービルパフォーマンス研究をリリースしました。2005年3月までは http://www.fema.gov/library/wtcstudy.shtm で見ることができ、それ以来は http://www.fema.gov/rebuild/mat/wtcstudy.shtm で見ることができました。911リサーチチームは 恒久的な完全ミラーサイト を作っています。
FEMAの報告書
FEMAはPDF文書の形式でのみその報告書を公表しました。nerdcities.com/guardian ウェブサイトを作った匿名の著者は、ほとんどの章をHTML形式に変換して、何か所かにコメントを追加して、公開しました。これらの章は、911リサーチチームのnerdcities.com/guardian ウェブサイトの部分ミラーと同様に、ここにもリストします。
FEMAの報告書(「guardian」の著者によってコメントが付けられています)
目次
1章 はじめに (コメント付き)
2章 WTC1およびWTC2 (コメント付き)
3章 WTC3
4章 WTC4、5、6
5章 WTC7 (コメント付き)
6章 バンカース・トラストビル
7章 周辺の建物
付録 A ビルの防火設備の概要 (コメント付き)
付録 B 構造用スチールとスチールの接続 (コメント付き)
付録 D WTCスチールデータ (コメント付き)
nerdcities.com/guardian の著者は付録CのHTMLバージョンを提供しなかったので、911リサーチチームがそれを提供しています。
付録 C 限定された金属検査
報告書の記述
BPATのメンバーによって書かれた、報告書は、ジェット機の衝突がどのように世界貿易センターの破壊につながったのかを説明することを目的としています。付録の1つは、明らかにフレッシュキルズ埋立地で撮影された写真があり、塗装スプレーで番号が書かれたスチール・ピースを見ているスポーツ用の固い帽子とスケールを持った人たちが映っています。BPATは、明らかにグラウンド・ゼロへ立ち入っての評価をしませんでした。報告書は崩壊の写真をたった1枚だけしか示していませんが、目を楽しませてくれるカラフルなイラストがたくさんあります。
報告書はたくさんのカラフルな漫画のような図面で示されており、そのうちの1つはFEMAが主張する床崩壊のメカニズムを説明しています。タワーがコア構造を持っていなかったと考えるよう、あまり詳しくない読者を欺くために細工されたように見えます。
そのような湾曲した説明にもかかわらず、FEMAの報告書は、、NISTのレポートなど他の場所では文書化されていないイベントについてかなりの量のデータをこれ見よがしに提供しています。例えば、付録Cは観察、つまり犯罪科学の立場に立った関心を述べています。それは、スチール部材が硫化性の攻撃によってひどく腐食されていたということです。
911陰謀論 #43 につづく
参考URL
http://911research.wtc7.net/wtc/official/fema.html
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